主な検査対象の7つの性病
①②淋菌(りんきん)(性器と咽頭)
※咽頭(いんとう)…鼻奥〜食道までの通り道。
フェラチオなどのオーラルセックスによる行為で感染が多いことが特徴。
性行為後にすぐ発症してしまうが、女性は無症状であることが多い。
③④クラミジア(性器と咽頭)
性行為から約1週間後から発症するケースや長い潜伏期間をもつことが特徴。
女性は無症状であることが多く気づきにくいことから、他人に感染させてしまう危険性がある。
⑤HIV抗原抗体・エイズ(血液診察)
インフルエンザに似た発熱などの症状を起こすこともあり、場合によっては死の危険性もあるのが特徴。感染予防にはコンドームの着用が効果的とされている。
⑥梅毒(ばいどく)(体内診察)
性交時の皮膚や粘膜の傷口から侵入して、全身に広がり大きな病気を引き起こす可能性がるのが特徴
治療には数ヶ月などの長期を要することがある。
⑦B型肝炎(血液診察)
感染力が強く、唾液による感染の可能性があるのが特徴。
無症状や一時的なもので終わる場合が多いが、まれに感染後に遅れて倦怠感(=だるさ)などを起こす場合もある。
⑧尖圭(せんけん)コンジローマ(性器診察)
性器まわりにさまざまなイボが発生するが、かゆみや痛みはないのが特徴。
一度感染すると再発率が高く、後に子宮がんへ発展やHIV感染を受けやすい状態になるため注意が必要。
⑨性器ヘルペス(性器や血液診察)
性器や股間まわりに不快感やかゆみが生じるのが特徴。
一度感染すると完治しないため再発を繰り返すが、薬の服用で治癒していくことが可能。
参照:青山セレスクリニックHP
性病検査はどこで受けられるの?
性病検査は自宅・保健所・クリニックで受けることができます。
自宅の場合、簡単な検査道具を購入して自分で行うことになります。コロナ禍においては、通院せずに性病検査が行なえます。
しかし簡易的なものであるため内容や正確性が確実とは言えません。保健所の場合は、各地方自治体の指定された場所で無料で受けることができます。
また検査日が限られていたり、淋菌・クラミジア・HIV・梅毒の4つしか検査できない、治療が行えないなどのデメリットがあります。自宅や保健所と比べてクリニックでは、上記で挙げた7つの検査や幅広い検査を受けることができます。さらには治療も行うことができます。
注意! 自宅の簡易キットであれば、本人検体での結果なのか証明できないために、「撮影時に確認する性病検査はクリニックで検査したもののみ有効」となっています。そのためAV女優のお仕事をするための検査としては、クリニックがおすすめです。
性病検査は全国のクリニックで!
性病検査は全国のクリニックで受けることができます。AVや風俗で働く方たちに向けた検査を専門的に行なっているクリニックもあります。検査費用(上記7つの検査の場合)の相場は1〜2万円となっています。AVプロダクションによっては、提携しているクリニックで割引価格で行えたり、全額負担してくれるところもあります。面接などでは確認しておきましょう。
また検査は即日結果が出るものばかりではなく、数日後〜1週間後に検査結果が出るものもあるので、お仕事のスケジュールを確認して計画的に検査を行う必要があります。性病検査もお仕事の一つであるといった意識が大切です。
性病検査以外での対策
毎月1回の性病検査を行っていれば、性病にかかる可能性は0とは言いきれません。性病検査にプラスして行いたいのが撮影時のコンドーム着用です。一部をのぞいて、たいてい現在のAV撮影ではコンドームを着用しての撮影がほとんどです。(作品ではコンドームをモザイクで消したり、偽物の精子を使っているなど→詳しくはこちらのコラム)コンドームは避妊の役割だけでなく、性病対策として高い確率で性病を避けることができます。
性病検査とコンドーム着用によって、限りなく性病へのリスクを0に近づけることができます。万が一コンドームを着用しないお仕事を受ける場合には、ピルの服用と性病検査の準備が必要です。
性病対策に厳しいAV業界
昔とくらべて現在のAV業界は性病対策について厳しく、女性に優しい業界へと変わってきています。数年前に当時の人気AV女優が「性病検査を受けていない男優とは仕事をしない」と発言したことから、業界全体の意識が高まってきました。不特定多数を相手とする風俗業界と比べても、性病検査を必ず受けた特定の男優のみとお仕事を行うAV業界は、性病リスクが低いと言えます。日常生活での性行為を含めても、お互いが性病検査を行った上で撮影を行うAV業界は、最も性病リスクが低く安全な環境であります。
カプセルエージェンシーでは、設立20年以上の歴史から性病対策についてのノウハウを生かして、AV女優として活躍する女性をサポートし続けています。AV女優のお仕事に少しでも興味がある方は、下記よりご連絡下さい。