AV女優になって出る作品、AVってどんな内容なの?
AVはAVを制作するメーカーが“性行為の表現”を動画で撮影し、編集して作り上げる動画作品です。性行為とは、全裸や着衣など肌の露出の程度に関わらず男女間によるセックスをはじめ、女性同士で行う作品もあります。
その中にはフェラチオやクンニといった愛撫はもちろん、キスやハグなどあらゆる愛情表現やオナニーなども含まれます。
セックスを撮影するにあたって、ドラマや主観ものなどの様々なシチュエーションの作品の他に、昨今では視聴を超えた体感コンテンツ系AVのVR(専門のゴーグルを装着して試聴する)作品などもあります。
例えばカプセル所属歴最年長の風間ゆみはこのようなAVに出演しています。
「今年の3月からマドンナというAVメーカーの専属女優として撮影ご依頼をいただいています。専属一作目は作品の中でも風間ゆみ役で登場し、幼い頃から知っていた少年が大人になって再会し肉体関係に発展するドラマものでした。
二作目はエロ漫画をAVに再現した作品で漫画の中の肉感的な熟女キャラになり切る役を演じました。ドラマものでも、しっかりセリフを覚えて演じる場合もあればアドリブで言う場合もあったりで、どちらも”演じること”を楽しんでいます」(風間ゆみ)
風間ゆみのように、専属女優であれば月に1回の撮影ですが、カプセルエージェンシー所属の黒崎みかや伊東沙蘭のような企画単体女優であれば、出演依頼と本人のやる気次第で月に何本も撮影する場合もあります。風間ゆみもかつて専属の縛りのない企画単体女優時代は月に10本以上のAVを撮影していたこともありました。
AVプロダクション登録後の女優とAVプロダクションはどんな関係なの?
AVプロダクションはAV女優からマネージメントを依頼されサポートする立場の会社です。AVプロダクションから女優に「こんな条件のご依頼が入っていますが出演しますか?」と出演依頼の仲介をすることはあっても「この仕事が入たので出演して下さい」と強制は絶対にしません。AV女優は、あくまで独立した個人事業主なのです。
つまり、依頼の入ったAV作品に出演するかどうかの決定権は女優にあります。
そのため作品内容や条件を見て出演するしないを女優本人が決めるのです。AVプロダクションが勝手に出演作品を決めたり出演命令を出すことはありません。
さらに、週刊誌やスポーツ新聞などでAV女優が載っているグラビアや紹介記事などを見かけたことがあるかと思いますが、このようなメディア出演の範囲(=AV業界ではパブリシティーと言います)やその方法は女優自身が決められます。
例えばネットや雑誌掲載も良く、TV出演もいいことを“パブ全(パブリシティー全開)”と言い、掲載や出演範囲にNGがあればあるほど“パブ(パブリシティー範囲)が狭い”などと言います。
カプセルエージェンシー所属女優の中でも、加山なつこや小早川怜子らはパブ全ですが、パブが狭い女優もいます。パブの範囲は女優それぞれで違い、自分自身で決められるのです。また、最近復活した香坂紗梨のように、かつてはパブは狭めだったけど、復活後にパブ全になった、というケースもあります。
パブ全の仕事内容は?
例えばパブ全の加山なつこの仕事内容はこんな感じで豊富です。
「パブ全の私はAV出演はもちろん週刊誌のグラビアやインタビュー記事にも出ますし、スポーツ新聞にも載ります。50歳になってもグラビア撮影をしていただけるなんて、やっぱりとっても嬉しいことです。
私が18歳でAVデビューした当時はパブ全などの概念はありませんでしたが、今はその辺りはしっかりと範囲を指定することができます。昨今では、最初はパブを狭めに設定していたけど、次第にもっと作品に出演したいと思うようになってパブを広げる女優さんが増えていますね」(加山なつこ)
AV撮影から発売までの主な流れをご説明します!
AVプロダクション登録後、カプセルエージェンシーのマネージャーらと共にAVメーカーへ営業や面接に伺います。営業は1社だけでなく数社巡ります。
そしてAVメーカーからAVプロダクションに出演依頼が来て、その出演は女優自身が検討します。そしてAVメーカーと出演契約を凍結し、出演内容や台本確認後、撮影日を迎えます(台本は撮影当日に見る場合もあります)。
撮影終了後はAVメーカーによって映像編集され、AV業界の正式な審査団体の審査を経て映像商品化され、DVD販売されたりネット配信されます。ちなみに、AV作品はCATVや衛星放送番組などでも放送されます。
現マネージャーがカプセルエージェンシーのマネージャーについてご説明します。
「カプセルエージェンシーには数名のマネージャーがいます。そのマネージャーは担当制です。私の担当は黒川一花さんなので、黒川さんと一緒にAVメーカーに面接に行ったり、黒川さんの撮影現場に立ち会うこともあります」